FC2ブログ
2009/07/02

チャイナリスクを考える ―― プログラムコードの全公開と検閲ソフト搭載の義務化によって①

昨日7月1日より、中国で販売されるパソコンに当局指定の検閲ソフトの搭載が義務化されたとのこと。
ITコンサルタントの吉澤準特さんのブログ「IT業界の裏話」にそのことが取り上げられていた。
その中で吉澤さんは、

中国との取引があるIT企業は、2010年までに真剣になってチャイナリスクを考えるべきだと思いますよ。


と警告している。
そのことについて考えてみよう。

検閲ソフトの搭載の影響に関しては、検閲ソフトの実際のアルゴリズムの詳細が判らないと、具体論として話すことは出来ない。しかし、一般論として述べるならば、“検閲ソフト”というのは、画面上に登場してくる映像や、音声のキーワードのみから検閲するのみでは不十分であり、機器のアルゴリズム、フローチャート、あるいはステートメント、そして映像、音声の元までをチェックしない限り、厳密には検閲出来ない。

だが、プログラムコードを開示させれば、コンピュータの中身を全て覗かれてしまうことになる筈である。つまり、裸にされてしまうという訳である。中国は、その為にプログラムコードの開示を求めている。

プログラムコードとは、殆んどプログラムそのものと考えてよいので、そこに搭載されているプログラムそのものがオープンになってしまい、公開されるに等しい。従って、プログラム製作会社、販売会社にとっては致命傷となる可能性が高い。

確かに、ここまで情報通信システムが、市民生活に普及している現状では、「Linux」や「TRON」のように、全てをパブリックにしてしまうケースがある。そこに搭載されているソフトの内容を公開していくのは、一方で時代の要請とも考えられる。
これだけ地球上の全ての人々に一般化したものに対し、その内容を一部企業のみが押さえ儲けているというのは、考え方によっては、不健全とする考えがあっても不思議ではないであろう。

結果として、仮にプログラムコードの開示要求が進めば、コンピュータハード、ソフトの両面から裸にされるので、どのコンピュータの技術も、思想も、全て見抜かれ、ひょっとするとリークされ、中国のコンピュータ会社へ流される可能性が高い。中国のリバースエンジニアリングや、ハッカリングの技術は超一流であり、それらを悪用していけば、検閲ソフトとの組み合わせで全てを裸にすることは簡単である。

さて、中国は何故今、検閲ソフトの搭載を義務付けようとしているのであろうか。

 

「チャイナリスクを考える ―― プログラムコードの全公開と検閲ソフト搭載の義務化によって②」
へ続く 

     2014-01-14_215955.jpg
スポンサーサイト



国際社会 | Comments(1) | Trackback(0)
 | HOME |