2009/10/26

日本の先行きへの不安 ―― 日本沈没は間近に ―― ②

(2) どのような現象が日本の将来の危機を予知させるのか?

それでは、次に具体的に日本の将来の危機を予感せしめる現象について述べてみます。

第一に、誰しもが知っている日本人の人口の減少です。今のままでは、今後40年間に労働人口が約3600万人減少します。確実にこれから日本の市場は、1%弱位ずつ40年間に渡って小さくなっているのです。

第二に、高齢者の割合の増加と若者の人口の減少です。これは働き手が減って扶養者が増え、義務的経費が上昇し、投資的経費が減少し、新しい時代への対応能力が大きく下がっていくことを意味します。経済的にも、政治的にも、社会的にも、新しい時代の流れに適応しきれず、取り残されていくのです。

第三に、日本人の勤勉性の衰えとeasy-goingの風潮の高まりです。教育の現場に於いても、仕事の現場に於いても、日本人の勤勉性は著しく落ちているのです。もち論、一部の人々を除いてです。平均的に日本全体としては明らかに落ちています。勉強しないし、働かないのです。

第四に、その結果として、世界一の技術や文化が確実に少なくなってきていることです。かつて私が『日本の技術は何故優秀か』という本を書いた時、日本は家電分野で圧倒的に世界一でした。しかし、今やTVもステレオも洗濯機もアジアの国々に負けているし、多くの分野で世界一であったものの、その首位の座を明け渡しています。ということは、日本の経済も世界第二位のGDP大国から急速に落ちていくことを意味します。

第五に、一概に悪いとは言えないのですが、巣篭もり思考が強まり、自分の身の回りのみを大切にしていこうとの感が強まっているのです。「Boys Be Ambitious」の如く、野望や大志を抱いた挑戦する日本人の若者が減ってしまっているのです。

第六に、増え続ける年寄りも「若者には迷惑をかけない」との強い自律心(自立心)を弱め、何とか国や自治体や若者達の世話になって生き永らえたいという感じの老人が増えていることです。「生き恥をさらす」という事を昔の日本人は嫌いましたが、今の人は殆んどが平気なのです。

こう挙げていくと、まだ多くの理由が見つかりますが、要は日本人が主体的個人として自立して生存を確保していこうとの意志と意欲が衰えているのでしょう。このままでは2008年9月15日のリーマンショックが引き金となって、日本の下向は止まらず、このままズルズルと世界の動きの中で沈没を続けていきかねないのです。


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